江戸時代が終わり、明治時代の文明開化と共に日本の近代エネルギー産業は産声を上げました。
ガス事業や電気事業が始まり、また石炭・石油の採掘の本格的な産業化など、全ての始まりはこの明治初期であり、西欧が驚くほどのスピードで日本の近代化が図られました。
明治15年(1882年)11月1日には、銀座で日本初の電気の街灯(アーク灯)の点灯デモンストレーションが行われ、その明るさに卒倒する見物人も出たほどでした。
また、明治21年(1888年)に新潟で日本石油会社(現在のJXTGグループ)が誕生しました。
そして猪苗代第一発電所が大正3年(1911年)に竣工し、その後、11万5千ボルトで225km先の東京への送電に成功したことは、実に水力発電業界の記録となったなど、当時から東北地域は首都圏向けの電力供給を担っていた歴史があります。
これらの電気の歴史をひも解いてみるのも、エネルギーの歴史を知る上で有用なことであると思います。