そうだったのかエネルギー
今、世界の国々において、二酸化炭素(CO2)の削減が厳しく求められ、また、ロシアによるウクライナへの侵攻によってエネルギーの安全保障が強く認識される等、世界のエネルギーに関する情勢が大きく変化しています。
そのため、エネルギーを消費する側の社会システムをどう変えていくか、また、CO2を排出する化石燃料に頼らずに安定的なエネルギーをどうやって作るかなど、需要と供給の両面からの「新しいエネルギー社会」の仕組み作りと、それによるカーボンニュートラル(CN)の実現という高く厳しい目標に向き合わざるを得ない状況となっているのです。
このような状況から、産業革命以来の化石燃料を中心とした「産業・社会構造」を根本から変えるべき時代が到来したとの認識とそこに向けた対策が必要であるとして、国は、2023年7月「GX(グリーントランスフォーメーション)推進戦略」を作成しました。ここでは、今、新たな時代の幕が大きく開いたことが示され、日本が持つあらゆる技術を動員しながら、「クリーンエネルギー文明」への大転換を図る方向性が示されています。
日本のCN目標である2050年には、今の中高生が40歳代になり、それを意識する・しないに関わらず「持続的なエネルギー社会」を創る中心的存在として活躍している時代になっていることは間違いないでしょう。それは、このエネルギー大転換に向けた活動は、全ての人・仕事に繋がる社会変革として、世界の大きなうねりの中で進めなければならないことだからです。
本資料によって、日本のエネルギーを取り巻く厳しい環境を理解し、学びへの思いに目覚め、力を蓄えてほしいと願っています。将来、「そうだったのかエネルギー!」で学んだ内容が、きっと役立つ日が来ることと思います。
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