【区分】
区分は、初心者と中級者に分けましたが、各自の判断で自由にご覧下さい。
1 次世代のエネルギーってどんな姿が考えられますか?
最近、小規模発電設備が分散し、また、蓄電池や電気自動車、ヒートポンプなどで小規模なエネルギー貯蔵もできるようになり、これらを必要に応じて制御することで電力を生み出す「ネガワット」も可能となりました。
また、各地の発電設備などを束ね、あたかも一つの発電所のようにする「仮想発電所(バーチャルパワープラント、VPP)」にも取り組んでいます。設備は小さくても、IotやAIで制御することで、大規模な発電所のように、電力需要のバランス調整ができるようになります。
NO | 区分 | 参考のリンク先 |
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① | 初 | 2017/08/24スペシャルコンテンツ これからは発電所もバーチャルになる!? |
② | 初 | エネルギー教育 未来のエネルギーミックスや利用技術を探ろう(P60~63) |
③ | 初 | エネルギー教育 これからのエネルギー利用と技術(P56~57) |
2 水素エネルギーの活用で環境に優しい社会を作ることはできないのですか?
水素エネルギーは多様な用途で石油などを代替する未来のエネルギーの中心的役割として、太陽光や風力などの余剰電力を、水素として貯蔵する「Power-to-gas」技術が注目されています。
また、福島県浪江町で進められている「福島水素エネルギー研究フィールド」は、世界一大規模な施設であり、さまざまな研究が行われています。
3 カーボンリサイクルって何ですか?
二酸化炭素を炭素資源(カーボン)と捉え、これを回収し、多様な炭素化合物として再利用(リサイクル)することを、「カーボンリサイクル」と言います。これによって、大気中に放出されるCO2の削減を図り、気候変動問題の解決に貢献、また新たな資源の安定的な供給源の確保につなげようとするもので、その開発と実装について説明しています。
4 未来に繋がる政策はどうなっているのですか?(半歩先の学び)
国では3年毎に「エネルギー基本計画」を作成しており、2021年10月に第6次計画が発表されました(①)。
また、地球温暖化対策としてのエネルギー、ウクライナ侵攻による世界的エネルギー危機などを受け、日本のエネルギー安定供給の再構築の方策として、GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた会議が開催されました。
2022年12月、この基本方針を示し、原子力は、安全を最優先に再稼働を進め、また、運転期間は60年+追加延長も認めること、安全メカニズムの次世代炉の開発・建設を進めること、再処理工場稼働の具体化を進めることの基本方針を発表しています。