会長挨拶
当会は、原子力平和利用のための普及・啓発活動を目的に、1959年5月19日に「東北原子力懇談会」として発足し、東北6県及び新潟県における原子燃料サイクルを含めた原子力開発推進の土台作りの一翼を担ってまいりました。その後、2011年3月11日の東日本大震災を契機に、名称を「東北エネルギー懇談会」と改め、原子力や再生可能エネルギーを含め全てのエネルギーをバランス良く使うことの重要性を広く訴え、理解していただけるよう、様々な活動を展開してまいりました。
さて、当会は2019年5月に創立60周年を迎えたことを一つの節目として捉え、活動の方向性を示すキーワードを「未来へ」とし、「かけがえのない美しい地球と確かな未来のために、私たちはバランスの取れたエネルギー構造の重要性を広く発信し、理解の輪を広げてまいります!」という理念を掲げ、新たな一歩を踏み出しました。
この理念の根底には、我が国の将来を担う次世代層がこれからも豊かな生活を享受し、あわせて、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するためには、“私たち一人ひとりがどのように取り組んでいくかを学び、考え、そして行動していく必要がある”との「思い」があります。
具体的には、エネルギー資源が乏しい島国で他国との電力ネットワークが存在しない我が国が、将来にわたりエネルギーを確保し、地球温暖化の主要因である二酸化炭素の排出抑制に責任を持って取り組んでいくためには、原子力発電も含めたあらゆるエネルギーをバランスよく消費していく、所謂「エネルギー・ミックス」の実現が重要である旨を広く訴え、理解していただくこと、このことを当会の使命として取り組んでいかなければならないと考えております。
この理念のもと、インターネットの活用やマスコミと連携した情報発信の強化、我が国の将来を担う次世代層に対するエネルギー教育の充実等を図りながら、当会の活動の範囲の拡大・充実に努めてまいります。
引き続き、皆さまからのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。