東北エネルギー懇談会

ひろば526号|せとふみのe report <要約版>

エネルギーミックスを支える現場から―技術者たちの思い―
〜電源開発株式会社 奥只見発電所〜
サイエンスライター 瀬戸 文美氏

・ダム湖である奥只見湖は、総貯水容量が約6億㎥で国内2番目、発電に使用される有効貯水容量は国内最大の大きさ。このダム湖の水を利用して発電する電源開発奥只見発電所は、一般水力発電所として国内最大となる発電出力56万kWを誇る。

 

・1960年から電力需要に応えてきたが、さらにピーク電力の増大に対応するため、2003年に4号機の増設工事を行い、20万kWの出力増加を行った。いま再生可能エネルギーの重要性が高まる中、水力発電所は純国産エネルギーとして重要な位置を占めており、奥只見発電所はカーボンニュートラル実現に大きく貢献している。

 

・奥只見発電所では、運転開始以来60年以上にわたって使用していた主要設備の定期的なメンテナンスや効率のよい新規設備に更新するリプレースを通じて、電力の安定供給と設備の効率アップに努めているが、奥只見発電所を含む周辺施設の設備管理に従事しているのが、小出電力所水力発電部の安藤純奈さんだ。

 

・安藤さんの担当は土木部門。電気や機械、通信など他の部門の人たちに自分から話しかけ、小さなことでも相談し合える関係を構築し、トラブルを未然に防ぐのが重要。これからもいろいろな現場で勉強を重ねて、知識と経験を兼ね備えたエキスパートになっていきたいと語った。

 

ページトップへ